犬の骨の腫瘍を知る
歩き方がおかしくなるガン
骨の腫瘍の症状
足を引きずるなどの歩行異常と足の腫れが見られます。
大型犬で、外傷がなく、ねんざの理由なども見当たらないのに足を引きずっている場合は、すぐに獣医師の診断を受けてください。
骨の腫瘍には良性のもので骨腫、 悪性のものでは骨肉腫、軟骨肉腫があります。
骨肉腫は臓器などに移転しやすいガンで、多くの場合、病気の初期の段階で肺に移転します。
この腫瘍には、早期発見し手術を行えば治る確率は高くあります。
軟骨肉腫は軟骨の成分から発生するガンで、足の関節の周りの腫れと歩行の異常で気づくことが多いようで、骨肉腫よりは完治する可能性が高いようです。
骨の腫瘍の原因
歩き方に異常が見られたり、足首や骨の関節の周りの腫れが3~4日以上にわたって引かない時は、骨のガンである可能性があります。
このような時にはすぐに獣医師の診断が必要です。
骨の腫瘍の予防・診断・治療
診断
しこりが見つかった処に、注射針を刺し、吸い取った細胞を調べる方法と、腫瘍の一部を採取して細胞を調べる事によって、腫瘍の種類を診断します。
また、口の中のガンは顎の骨に広がることが多いので、X線検査にてあごの骨も調べる事が必要です。
治療
骨の一部のみにガンが出来ている初期の段階には、足の切断手術と手術後の抗ガン治療を行えば完治する可能性があります。
早期に発見して、骨を移植すれば足を切断しなくてすむ場合がありますが、命を救うためには多くの場合、足を切断しなければなりません。
ガンが進行した場合、足の切断手術を行い1年後の生存率は10%です。
足の切断手術と抗がん剤治療を行うことにより生存率は50%までになります。
足の切断に対して多くの飼い主の場合に切断を拒否しますが、犬の骨のガンは肺などに移転する可能性が高く、犬が死ぬ数ヶ月間犬は激しい痛みを引き起こします。
愛犬の為を考えた冷静な判断が必要です。